本日の整備車両は走行中エンジンルームから異音後エアコンが効かなくなったとのことで入庫いただいたスズキ エブリイです。
早速エンジンルームを点検していきます。
エンジンルームを覗いてみるとエンジン補器ベルトが切れていました。
エアコンコンプレッサーがロックしてしまいベルトが切れたと考えられます。
ベルトはエンジンが始動すると常に回転しています。
エアコンコンプレッサーもエアコンのオン、オフ関わらず回転していますが、ロックしてしまうと
ベルトがコンプレッサーのプーリーからこけてしまい切れてしまいます。
DA17Vのエアコンベルトはクランクプーリーとエアコンコンプレッサーのみベルトが引っかかっているため
オルタネーターなど他の補器類には影響がなく幸いにも自走できました。
ですがエアコンが効かなくなり車内は暑くなってしまいます。
経年劣化やエアコンオイルが減少するとコンプレッサーがロックしてしまうことがあります。
コンプレッサー内部がロックすると金属粉が配管内に流れていき細い通路が詰まって二次故障の原因にもなりますので慎重に点検していきます。
結果からコンプレッサー内部ではなくベルトが引っかかるプーリー軸のベアリングがロックしていました。
こちらがロックするとプーリーが動かなくなります。
エアコンオイルを確認すると金属粉はありませんでしたので今回はコンプレッサーとベルト交換のみの作業にします。
リペアでは配管内のスラッジや水分を取り除く全自動カーエアコンマシーンがあります。
念のためクリーニングも実施します。
コンプレッサーをサクッと交換して真空引き、配管内のクリーニングをして
エアコンガスを充てんしていきます。
軽バンのガス量はシビアでグラム単位でしっかりと規定量入れます。
エアコンの効き具合を確認してお客様に返車いたしました。
今回の整備内容は
エアコンコンプレッサー
補器ベルト2本
エアコンガス
エアコンガス添加剤(ワコーズ PAC-P パワーエアコン プラス)
で工賃込みで約8万円でした。
暑い時期となってきましたのでエアコンが効かなくなるのは危険です。
またエアコンは除湿もしているので梅雨の湿度が高い日は車内が曇ってしまい非常に危険です。
エアコンの効き具合が悪い、窓が曇りやすいなどありましたらお気軽にリペヤまでご相談お願いします。
黒ナンバー台車のご相談も承っております。