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日産 NV100クリッパーバン DR64V 走行不可能 トルコン太郎ATF交換

本日の整備車両は日産NV100
Dレンジ信号待ちでアクセルを踏んでも進まないとのご依頼でご入庫です。

早速点検、試運転を始めます。

試運転を進めるとクラッチが抜ける症状がありました。
こちらの車両は3速AT(オートマチックトランスミッション)でクラッチ抜けの原因を探していきます。

まずATF(オートマチックトランスミッションフルード)の油量をチェックするとオイルが足りていませんでした。
ATではATFを使ってクラッチを繋げたり離したりしてエンジンの動力をタイヤに伝えています。
(上記の説明は厳密ではありません。)

ATFが足らないとクラッチが滑ってしまいエンジンの動力をタイヤに上手く伝えられません。
次にATFが少なくなった原因も探していきます。

通常ATFは少なることはありません。
漏れている可能性があるため車両をリフトアップして下回りを見ていきます。

ATのオイルパンは漏れていません。
しかしエンジンとATの境目が湿っていました。

ここはベルハウジングというところでサービスホールから覗いてみると
エンジンの動力をATに伝えるトルクコンバーターが刺さる
インプットシャフトのオイルシールからATFが漏れていました。

インプットシャフトは回転する部分でAT側はATFで満たされているため
ゴム製のオイルシールを用いてATFの流出を防いでいます。

回転+熱で過酷な環境のためゴムが硬化しやすいです。
そのため漏れやすい箇所になります。

本来オイルシール交換が望ましいですがミッションを取り外すため
修理費が高額になってしまいます。

オイル漏れ具合から見てオイル漏れ止め剤で止まる可能性がありました。
今回のケースではオイル漏れ止め剤の中で
硬化したゴムを柔らかくし本来のシール性能を復活させるのが良さそうです。

またATF交換も必要です。
20万キロ走行していてATFが黒く交換した形跡が見受けられませんでした。
ATFが劣化すると潤滑作用が薄れ、金属粉などの不純物が多くなり
オイルシールにダメージが出やすくなります。
そして劣化すると動力伝達にも影響します。
しかしATF交換をしばらくしていないとAT内の金属粉が舞ってしまい
細いAT油路が詰まってしまう可能性もあります。

お客様にオイル漏れ止め剤、ATF交換の今後リスクを十二分にご説明しご了承をいただけました。

 

それでは早速ATF交換の整備をしていきます。

弊社ではトルコン太郎を用いてATF交換をしていきます。

ATF交換でのリスクを最小限にできる機械です。

リスクが最小限にできる圧送式オイル交換もできますが

今回ATの摩耗状態をみるコンタミテストで金属粉が少なく

循環式でもリスクを抑えられると判断し循環式にて交換することになりました。

こちらは圧送方式よりATF交換量が少ないためご予算を抑えることができます

圧送方式では新しいATFを入れつつ古いATFを抜くため
交換したことによって動かされた不純物の影響を限りなく少なくできる方法です。
半面ATF量が増えてしまいご予算が上がってしまいます。

リペヤでは知識と実績を元に判断しお客様のご予算内に収まるように努めておりますので
こちらの車両では循環方式で可能と判断しました。

DR64V 3速ATのATF量は5.5Lですが、ATF交換効率をあげるため
二回に分けて交換しますので10L交換しました。

 

ATF交換後試運転をしアクセルを踏んでも進まなくなる症状が改善された事を確認して
お客様にご返車しました。

ワコーズ ATF P-S 10L
漏れ止め剤
工賃込みで27,000円で交換することができました。

他車では過走行だからATF交換できないよーとお断りされた方
リペヤにご相談お願いします。
今まで培った実績と知識からお客様にあった整備方法をご提案できます。

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